別冊白門 2018年度版
10/164

1法学部通信教育課程の三つの方針1.学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)(1)法学部通信教育課程において養成する人材像法学部通信教育課程は、法学部に置かれた課程の一つですから、養成しようとする人材像についても、通学課程と基本的に同じところを目指します。すなわち、地球的視点に立った法的問題意識と法的解決能力、言い換えれば「グローバルなリーガルマインド」を身に付けた人材の養成を基本的な教育目標とします。21世紀に入り地球規模での問題や紛争が増えていることから、身の回りのものだけでなく、こうした地球規模の問題をも、暴力や武力に頼ることなく、合意やルールに基づいて解決することは、現代社会に生きる私たちの喫緊の課題だからです。(2)法学部通信教育課程を卒業するにあたって備えるべき資質・能力法学部通信教育課程を卒業するにあたって備えるべき資質・能力は、通学課程と基本的に同じであり、①地球規模での法化社会を読み解くことのできる「基礎的な法的専門知識」と、②自立した地球市民として必要な、批判的・創造的考え方ができる「新たな教養」です。これらを備えることで、全人格的な資質としての「グローバルなリーガルマインド」、すなわち「地球的視点に立った法的問題意識と法的解決能力」が形成されることになるからです。(3)法学部通信教育課程の卒業に必要な学習量と卒業要件法学部通信教育課程を卒業するには、①4年以上在学し、②所定の単位として合計124単位を修得すること、そして、③面接授業によって合計30単位を修得することが必要です。(4)活躍することが期待される卒業後の進路通信教育課程の学生には、通学課程と比較して学士入学が多く、会社員や公務員等として働きながら学んでいる人も少なくありません。そのような学生に対しては、通信教育課程で学び、「学士(法学)」の学位を得たことを現在の職業において活用すること、あるいは、これを一つのステップとして、現在の職業のさらなる展開を目指すことも期待されます。また、通信教育課程の学生全体を通じ、卒業後に、法律専門職として活躍することが期待されます。具体的には、法科大学院へ進学し、または予備試験に合格し、法曹資格を取得して、法律専門職として活躍したり、また、行政機関や民間企業において、基礎的な法的専門知識と法的解決能力を活用する広義の法律専門職として活躍したりすることが期待されます。2.教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)(1)法学部通信教育課程において展開するカリキュラムの基本方針・構成法学部通信教育課程のカリキュラムは、大きく、①法律専門科目で76単位必修と、②それ以外の科目で36単位必修、導入教育科目とに区分して、編成されています。まず、①法律専門科目を履修することにより、それぞれの法律科目が対象とする基礎的な法的専門知識を得て、法的解決能力を備えることができるようにし、他方で、②それ以

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る