2017 中央大学 法学部 通信教育課程 GUIDEBOOK
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卒業生インタビュー語学力に法律の知識をプラス。活躍の場をどんどん広げていきたい。石井 太郎 さん2016年卒業〈3年次編入学〉千葉県在住神田外語学院卒業後、建築資材関連メーカー入社。海外担当の貿易業務を行う。米国オイルブランドの日本代理店に転職。弁理士資格取得後、特許事務所に転職。現在に至る。弁理士資格を取得したのを機に、特許事務所に入りました。主に海外から日本に特許・意匠・商標を出願するクライアントや、逆に海外での特許などに関わる日本のクライアントの案件を担当しています。もともと外国語の専門学校を卒業したときは、身につけた英語を生かせる仕事を希望していたのですが、働いているうちに語学力だけでなく、「英語+α」で勝負できるさらなるスキルを身につけたいと思うようになりました。調べてみると特許を扱う弁理士には理系出身者が比較的多いようなので、自分は「英語」を武器にした文系の弁理士になろうと考え資格を取得することを決意。資格取得を機に、特許事務所に転職しました。■現在、特許事務所に勤務しているそうですが?弁理士資格を取得したあと、せっかく法律について少し勉強したからもっと法律全体について体系的に学んでみたいと思いました。ですから、できるだけ本格的な学びの場をと思い、実績のある中央大学法学部の門を叩きました。とは言え本業もあるので、できるだけ短期間で卒業することも考え、ほとんどの科目についてスクーリングを受講し、単位修得しました。スクーリングの1年間の日程表を壁に貼り、その横にレポートの進行状況を記入できる表を並べて貼って徹底的に管理。こうすることで進行状況がひと目でわかるとともに、勉強を進めるモチベーションにもなりました。■弁理士資格取得後に、さらに本課程で学ぼうと思ったのは?中央大学の通信を選んだ理由のひとつに、「手書きでのレポート提出」がありました。自分は手で書かないと覚えない性分であり、それくらいの“負荷”があった方が勉強をしている気もするからです。レポート作成はパソコンで下書きを作ってからレポート用紙に清書しますが、2,000文字近くになると書き写すだけでも1時間半ほどかかります。しかし、そうやって自らの手で書き写すことによって、論理構成などの再確認もでき、最終的には下書き段階で簡潔でわかりやすい文章を書く力が磨かれました。その結果、仕事上の海外の顧客との英語メールのやりとりにおいても、論理的かつ簡潔に内容を伝えられるようになったと実感しています。■本課程で学ぶことで、仕事でも何か変化はありましたか?卒業論文のテーマを考え始めた頃、国会で集団的自衛権が取り上げられていました。議論が感情論になりやすい傾向を感じ、自分の手で掘り下げてみたいと考え、卒業論文のテーマを「テロ組織に対する自衛権行使の発動要件」にしました。当初は「憲法」の視点からまとめようと思ったのですが先生からのアドバイスもあり、「国際法」で扱うことにしました。資料の文献に関して、日本ではテロ組織は国家ではないので自衛権行使の対象にならないという考え方が基本なのであまり良いものが見つからず、文献はすべて海外に求めました。将来は、LL.Mへの留学や米国弁護士試験への挑戦も考えています。■卒業論文では自衛権行使に関するテーマを選んでいましたが…?39

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